普段づかいの器

食卓がたのしくなる、普段づかいの食器をいろいろ。

骨董屋さん?始めよっか~?

_7160004

蔵にあった陶器類が泥まみれになって、、、何とかかんとか救出したのが昨年の4月末。逆さにすると箱から水がジャーッとでてきて、いつか洗おうと思っていたのですが、やっと水道設備が整ったので開始!

_7160007

大きなバケツに漂白剤を入れ浸け置き洗い。

_7160008

梅雨の晴れ間の太陽に照らされて、、、気持ちよさそう。

一升は入ると思われる徳利でしょうか。どんな風に使ったのか?皆目見当がつきません。慶事で使ったんでしょうかね。花瓶にしては長いし、「狐と鶴のごちそう」なら鶴が喜びそうなくらいの首です。(笑)

_7160009

木の箱には大皿30枚だの大椀10人前だの明治38年、43年、、、大正っていうのもあるし、、、。っていうことは、大正4年と昭和4年の大火も逃れていたことになります。

そして、この大震災もくぐり抜けて。

欠けてしまってその枚数は揃ってはいませんが、これらの器がまた日の目を見ることができるようになればいいなぁと思いながら作業。

それにしても、ふぅ~~。暑がった!

 

seiko & yoko

 

近所の博物館

 20100623 010

 地元の実業家がつくった博物館が近所にオープンしました。

 どれ程の年月で蒐集したか?は聞きそびれましたが、鎧兜、刀剣、器、掛軸、、、武具や美術品などなど。眺めていたら、たまたまオーナーがいらっしゃって、、、こと細かにご説明いただきました。

「この鍋島焼、金沢のお医者さんの蔵に眠ってだのっさ」

「はぁ〜、そうですか」

としか答えられませんでした。せっかくオーナー直々の解説ですから、なぜ気に入ったのか、どこに惹かれたのかなど伺えば良かったのですが、、、なにせ骨董をまったく知らないのでポカーンと。(笑)

 そういえば実業家がつくった美術館は世界あちこちにありますものね。日本だと根津美術館や出光美術館でしょうか。出光美術館の原点は創設者が19才のとき父に買ってもらった絵なんだとか。好きなものを集め続けるにはそれなりの根気と財力が必要でしょうし、美術品を愛でることで次の事業意欲も沸くのかもしれませんね。

 そういう正の連鎖を見た思いがしました。

seiko

有田へ行く

Imaemon

 いつかは訪れてみたかった磁器発祥の地、有田へ。タイルメーカーを経営する先輩の手引きだったので、浮かれるわけにもいかず心の中ではしゃいでいた。その先輩は有田でも有名らしく、どこへ行っても丁重に対応されている。僕もその相伴にあずかって、一見では会えない方々にお目にかかることができた。まずは14代今泉今右衛門さん。色鍋島の技法を連綿と継承しつつ、プラチナなど新しい素材をつかって作陶しているという。もの静かな方だった。

 先輩に人間国宝の井上萬二さんについて聞いたら、

「ああ、萬二さん?いつも地区のスポーツ大会の景品を提供してもらってさ〜。去年はカステラだった。いつも焼き物ばかりで悪いからと言って」

 だって。

 有田には人間国宝や重要文化財があちこちにった。日常に芸術が溶け込んでいる。

KENJI

窯焚きを手伝う

_b230038

 お客さんへの挨拶をそそくさと済ませ、週末はウィリーさんの窯焚きを手伝いに行く。ニューヨークから西へ250キロ、アパラチア山脈の麓にあるウィリーさんの窯はどこか母の実家に似ている。同じ薪でも風呂を沸かすか、焼き物を焼くかの違いはあるけども。googlemapだとここ。山と農地しかない。といっても主要幹線まで15分だから、山深くもないかもしれない。

_b220011

 今回は4番窯だけを使い、通常の窯焚きなら炎につつまれる窯の中から薪をくべる。静寂のなか、燃える音だけが聞こえる。パチパチでなくプシューッ。樹液が沸騰している音だろうか。

_b230019
 

 焚き始めて20時間、ここからは数度の差で色が変わる。

_b230047_2

 炎の勢いを確認しながら、くべる薪の数を指示するウィリーさん。窯の左右と下にいる助っ人が手際よく投げ入れる。

 夕方4時半、終了。

 途中、僕は時差ボケで寝てしまった。気づいた時には打ち上げが始まっていた。

KENJI

鉄瓶

Tetsubin2008

 今度は何を描こうかなと思ったら「アッこれだ」と直ぐ描きました。題材は身近にあるものですね。「鉄瓶のように心はどっしり」と思いたいが、仲々そうもいきません。

 毎日なんらかを描いていると気持ちがゆったりしてきます。年を重ねても体が丈夫なのは何とも有りがたいのです。

 次は何を描こうか考へています。

EIKO

クリスチャンヌ・ペロション展

Perrochon_shun

 クリスチャンヌ・ペロションさんの個展が今日から11/4まで、広尾・ギャラリー旬であります。こないだアトリエへ行ったとき、ちょうど発送準備をしていて、案内状にある桜色のほか、水色、渋めの赤と黒のシリーズが梱包されていました。200点近くあったと思います。赤いシリーズは漆器の赤に近い深紅色に、銀彩の水玉が浮き出ている感じで、ニューヨーク高島屋でも見かけました。早く行かないと売れ残りばかり鑑賞することになるので、オープンと同時に行かねば。って、こないだ見てるんだった。でも行きます。

 クリスチャンヌ・ペロション展

 10/31~11/4 12:00~19:00

 東京・広尾 ギャラリー旬

 港区南麻布4-2-49 サンパレス1F TEL:03-3444-7665

KENJI

ケンプトン窯探訪

Willi_kiln2

 先週末、ウィリーさんの窯焚きに参加した。ニューヨークから78号線を真西に250km、なだらかな丘が続くアパラチア山脈の麓にウィリーさんの窯がある。自ら登り窯を建造し、土をこね、薪をわる。釉薬も自家製が多い。すべての工程をひとりでやり遂げる陶芸家は最近あまりいないらしい。「僕はお金がないから、近くにあるものを使うか、自分で作るんです。」とウィリーさんは言うけれど、いやいや、そこまでの情熱ある陶芸家はなかなかいないっすよ。

 窯は水曜日から徐々に焚きはじめて、土曜午前から1時間で華氏100度(摂氏55.5℃)ずつ温度を上げていく。摂氏1300度近くになると、薪を入れても入れてもすぐ燃えてしまう。火の神様を見た思いがするほどだ。こんな高温度になれば 1200度も1300度も同じに思ってしまうが、焼き物はそうではない。わずかな温度差が釉薬の色を決める。1300度だと釉薬が流れ出してしまうし、1250度だと色が出ない。1260度から1280度のわずかな温度を薪で調整する。窯の左右では常連の助っ人が真剣に、ウィリーさんの指示で2本3本とくべていく。上の写真はピークを過ぎた日曜午前の3番窯。

Willi_kiln

 窯の全景。斜面に沿って四部屋ある。しめ縄は一昨年末、七十七銀行気仙沼支店前の歳末市で売っていたものを贈った。なんか不格好だけど、いいか。御神酒には赤ワインが盛られている。

Willi_kiln3

 窯を外から見るとこんな感じ。両側面に積まれた薪が一晩でなくなった。

Willi_kiln4

 日曜午後1時、窯焚きが終わるとみんなでバーベキュー。今度来るときは気仙沼ホルモン持ってこようかな。って検疫でダメだろうな〜。

KENJI

世界やきもの紀行

Nrt_nwarounge

 今日から2週間、イタリアとアメリカへ行ってきます。イタリアはトスカーナ地方に住む陶芸家クリスチャンヌ・ペロションさんの窯を訪ねて、アメリカはペンシルバニアのウィリーさんの窯焚きの助っ人というか丁稚というか。成田から直行便で飛べばいいものを、ユーロ高でヨーロッパ線はバカ高。北米発のヨーロッパ線は日本発の半額近いので、北米から向かうことにしました。飛行機と鉄道を乗り継いで、目的地まで約28時間。やっぱ割高でも直行便にすれば良かったかも。

 ニュヨーク経由でミラノへ、ミラノから特急でフィレンツェへ、そこからまた各駅停車に乗り換えて最寄の駅へ。訪ねたことのある人に聞いたら、家に着くにはあぜ道みたいな獣道を通っていくのだとか。

 それでは行ってきます。

KENJI

つながる

20070611_003

 grafの服部さんと大阪で会う。ウィリーさんの作品を気に入ってくださり、窯焚きへ一緒に行くことになりそうだ。服部さんといえば、エスカイア日本版の表紙を飾ったり、雑貨から空間までのデザインをプロデュースしたり、日本を代表するデザイナーである。よくよく話していくうち、服部さんと奥原しんこ画伯は友人だと知り、世の中の狭さを感じる。つながるねぇ。

KENJI

うつわ変われば

Emiri

 こないだ鳩山エミリさんと会ったときテーブルウェア・フェスティバルに出展すると聞き、差し入れを携えて行ってきた。

 このフェスティバルは全国の和洋食器とテーブルウェアが一堂に会し、エミリさんは趣味のポーセリン・ペインティングのテーブルセッティングを特別展示するという。他にも黒柳徹子さんや石坂浩二さんらのブースに陶器市や料理イベントもあって会場は華やか。まさに食器の祭典という感じだ。

 おばちゃんの波をかきわけて、エミリさんのブースへ着く。上の写真がそれ。おとぎの国みたいだ。隣にいたおばちゃんの「んまぁ~ッ」と感嘆にもならない声をあげるその気持ちが何となく分かる。またその隣では「鳩山エミリ?」「ほらほら、あの民主党の。」「あぁ!」と間違った情報を共有しあっている。

 そこから1メートルもしない場所にエミリさんが立っていた。IDパスをぶら下げて、見た目会場担当者に見えてしまう。普段会っている僕でさえ気付かなかったのだから、おばちゃん達はなおさらだろう。好き放題言っている会話がぜんぶ丸聞こえじゃないの。

 聞けばレースは桂由美さんに、カトラリーはホテルニューオータニに協力してもらったという。もちろん食卓空間の提案だから日常の風景ではないけれど、食器の組み合わせでこんなにも雰囲気が変わるのを初めて知った。

 食も器も道具も面白すぎる。やばい。ハマりそうだぁ~。

テーブルウェア・フェスティバル2007
~暮らしを彩る器展~
日時:2/3~2/12 10:00~19:00
会場:東京ドーム

KENJI