旅ゆけば〜

♪旅ゆけば〜駿河の里に〜茶の香り〜

それぞれの旅を少々。

坊主バー

R0010152 四谷は浅草や柴又に劣らぬ下町だと思う。

 こないだ四谷で生まれ育った友人と道端で話していたら、近所のおんちゃんおばちゃんが寄ってきて井戸端会議になった。
 「あそこの娘さん練馬の工業高校生とつきあっている」だの「茶髪にしたけど挨拶はちゃんとする」だの、下世話な会話が続いてハッとした。都心にも町内のコミュニティーはちゃんと残っていて、人が多すぎて見えないだけだと。それと人間関係の濃さは中央地方関係ないのだと。

 そんな四谷を本拠地にしてもう10年になるけれど、義理人情に厚い人たちに囲まれてありがたく暮らしている。

 で、四谷には荒木町という、一角に数百軒の飲食店が並ぶ花街がある。そこに坊主が経営するバーがある。坊主バー。読んで字の如く、浄土真宗の僧侶が経営するバーで、店内オブジェは仏壇と曼荼羅図、フレグランスは線香。オリジナルカクテルは

「極楽浄土」「無間地獄」「灼熱地獄」など。

 それに1日1回ショーがある。いわゆる僧侶による説法。

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 ということで一昨晩、上京した友人と坊主バーへ。

 仏像と仏教画に囲まれて飲む非日常体験と少しの背徳感。「仏さまをいじって良いのか」と、ふとよぎる。でもよく考えればイスラム教のように禁じているわけでないし、忌中払いに酒はつきものだし、仏教と酒は親和性があるのだろうと勝手に解釈して飲む。隣の客はお布施と戒名の金額について話している。僕らは最近あった葬式の話やら、酩酊和尚のエピソードやら、寺社と自分の関係をつまみしたら意外と出るわ出るわ。生活に根ざしすぎて気づかないだけで、仏教との関わりはあちこちにあると思った。

坊主バー四谷店
新宿区荒木町6 AGビル2F
TEL:03-3353-1032
19:00〜25:00 日・祝定休

KENJI

Autmn in New York

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 月曜日、ちびっと人に会うだけのために、というか日本でできる仕事を連休にかこつけてニューヨークへ来ています。で、今回は同級生のイリコとスマコも一緒に。大人の修学旅行よろしく、図々しくもオークション会場のクリスティーズへ、いかにも品を見定めに来ました風に潜入。ちょうど来週開かれる、18世紀の調度品が展示されていたので、僕は鉛筆とメモ帳を持ってニセ古物商に。なんて、そういう演技をしなくても誰でも入れるのですがね。

 そんな旅をしております。

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国道45号線を行く

 思い立ったが吉日。帰省して朝3時半に目覚めてしまい、田野畑村へ行くことを決意。高速も一部できたし、この時間なら3時間もあればいけるだろうと思いまして。鹿折のバイパス入口から釜石市街まで一度も赤信号につかまることなく45号線を北上。2時間弱で宮古市内に到着した。

 宮古以北の三陸海岸は初めてで、なるほど、北と南じゃ風景ががらりと変わるのがよくわかった。宮古の北、岩泉町小本で平地に出る。と言っても川をはさんだ細長い平地なんだけれど、くねくね山道ばかり走っていたので、平地にでた途端なんとなく開けているように錯覚した。そしてまた山道。たぶんこの小本地区を境に三陸は北と南に分かれると思った。山のせり出し方が違う。北は包丁で切られたような断崖絶壁。それに比べて南はなだらか、といったところだ。

 で、小本を過ぎて最初の山道がすごかった。これで2ケタ国道かよと思うほど曲がりくねっている。それがこれ。国道で法定速度30km/hなんて聞いたことがないぞ。

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 しかも下り坂にはブレーキ制御不能に備えて待避所が3ヶ所、「落下注意」「スピード出すな」「大型車2速厳守」、ものものしい看板があちこちにあった。落石注意なら分かるが落下注意って…。でも谷底には落下した車が…。こわっ!

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 3時間強で目的地の思惟(しいの)大橋に到着。谷底から120メートルの高さにある逆ローゼ橋で、日本有数の高低差だとか。ちなみに水面から高低差日本一の橋は青雲橋(宮崎県)。田野畑村には他の谷にもかかる橋があって、ややややや、陸の孤島とはこういうことを言うのだと思った。この橋がなかった時代は谷に下りてまたのぼってたのを思うと、人智は素晴らしいと思う。橋ばんざーい。意味もなく10回くらい往復した。

 早ぐ三陸道でぎでけんねがな〜。

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水平線はどこまで見えるか

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 田野畑村にある鵜の巣断崖から水平線が見えて、どこまで見えるのか調べてみたら意外や意外、そんな遠くまで見えていないんですね。ちゃんと数式があって、

 水平線までの距離=3570x√いま見てる高さ

 なんだとか。ということは断崖が約200mなので、計算すると約50km先まで見えているわけです。なんだ、もっと遠くまで見えているのかと思いました。

 ちなみに安波山からだと約55km先、室根山からは約107km先まで見える計算です。海面から自分の目線(1.6m)だと約4.5kmでした。自分が見えている世界は広いようで狭い〜。

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googleの検索ボックスに次の数式「3570*√高さm」を入力すると水平線(地平線)までの距離が出ます。

屋根付き橋

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 ペンシルバニアの田舎道を走りながら、屋根付き橋を発見。川にまたがる牛舎みたいです。屋根付き橋はカバード・ブリッジ(covered bridge)と呼ばれ、たぶん重量制限があるからでしょう、地図に牛小屋みたいなマークが付いています。

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 140年前にできたこの橋は基礎とボルト以外すべて木製。降雪地帯であるのと、腐食に強い木が少ないことから東海岸には屋根付き橋が多く、屋根や側板をふきかえて橋げたを守るのだとか。

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 中はただの橋げたでなくトラス・アーチ橋でした。もちろん底板も木製で、すき間から川が見えます。相当頑丈に作られていて、歩く位ではミシリとも言いません。SUVも難なく通っていました。調べたら橋梁技術は紀元前4000年のメソポタミア時代からあって、米国では19世紀初頭に木製屋根付き橋が出現したそうです。いつの時代も橋を架けるのに一生懸命だったんですね〜。

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 川底からみた橋げた。梁も店米山武より薄いです。

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 完成当時、喜々として渡ったであろう140年前の人たち。昔も今も「つながる」ことへの想いは変わらないのだなと思いました。

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北上大橋をながめる

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 こないだ帰省したとき1時間ばかり北上大橋周辺を散策。いつ見ても美しいですね〜。橋梁建築的には「3径間連続ブレースドリブ・バランスド・タイドアーチ橋」というらしいのですが、ヘビの抜け殻のような形がたまりません。同じ形をしたシドニーのハーバーブリッジは登れるんだとか。うらやましい。

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 歩道にはベンチも備わっています。知ってました?

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 こうやって見上げるとニューヨークにあるクライスラービルの塔屋みたいです。

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 向こう側がかすかに見える、このわくわく感がたまりません。

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トンネルを抜けると

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 日曜日、ホテルのそばでマラソン大会が開かれていましたが、趣がなんか変です。警官に聞いたら消防署のチャリティーレースだとのこと。首からぶら下げている肖像写真は911で亡くなった消防士たち。調べてみたらtunnnel to towers runという5kmのチャリティーマラソン大会でした。ゼッケンの数からみて2万人位でしょうか。市民ランナーや消防士が走っています。

 トンネルの出口では消防士がランナーとハイタッチしています。ゴールまで500mくらい並んでいました。

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 お母さんを応援していた姉妹。「お母さんが1番」なんて可愛いじゃないの!

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 ゴールには盛り上げ役の高校生ボランティア。どこからと聞かれて「サウスカロライナよ」というおばさんランナーに「遠くからありがとう!このお母さん、サウスカロライナからだって!」と拡声器で告知したり、消防士ランナーに「この方はレスキューです、みなさん!」と言ったり。

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 ハドソン川では消防艇が記念放水。感謝されるべき消防士たちが逆に市民に感謝する、と言うのでしょうか。なんかそういう趣があって感動しました。

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国連総会の余波

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 ダウンタウンを周回する二階建てバス。開催中の国連総会にVIPが出入りするからなのでしょう、国連ビルの手前で右へ曲がるよう警官が指示していました。ところが高速の途中で立ち往生。後ろにはパトカーがつきました。どうしたのでしょう?

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 あいやー!くぐりぬけられなかった!

 どうやら急な進路変更で運行ルートでない道を走らされ、天井が引っかかりそうな事態に。

 で…、

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 パトカーの誘導でバスがバックしています。うははー!バックで誘導、しかも高速。反対車線から「Back to New York!!」なんて手を振ってくる黒人がいて、そりゃ物珍しいですよね。

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 後ろを見たらこのバスのために通行止め。ひぇぇぇ、大渋滞。タクシーの運転手は怒り、自家用車の人は車から降りて逆走するバスを写真におさめています。

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 結局、入口専用のランプを逆走して通常のルートに。通行止めで20分近く待たされたというのに、手を振ってくれる車が多かったのには驚きました。おおらかです。

 写真右手の細長いのが国連ビル。こっちがVIP扱いになってしまいました。

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弥次喜多ニューヨーク

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 アメリカ大陸初上陸のyokoとsatは見るもの聞くものすべてにキャーキャー言っています。映画のセットみたいだというsat、

「うわぁ!みんな外人だぁ」

「あだりめだっつうの!俺達が外人だおん」

 写真を撮りまくる二人、自由の女神の足裏を見てかなり感動していました。

 ホテルにはどうやらイラクの大統領が泊まっているらしく、入るたびにセキュリティチェックを受けるという未体験のアトラクション。警察犬にクンクン嗅がれ、X線ゲートを抜け、これもまた非日常だと思って楽しんでいます。

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ニューヨーク着!

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 遅い夏休みをとりました。プリウスを借りて、今回はペンシルバニアに住む、スローな人びとを訪ねてこうようと思います。

 資本主義の権化ともいうべきアメリカで、18世紀の生活様式を守るアーミッシュと呼ばれる人たちがいます。電力は自家発電、移動は馬車、電話は集落内で共用。物質的な豊かさをかたくなに拒絶しつつ、現代文明とどう向き合っているのかとても楽しみです。

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